とりあえずれおなの部屋

大好きな家族との出来事記録。感じたこと記録。元塾講師だから感じることもつらつらと。

いいやつ

この時期になるとふっと思い出すことがある。

 

高3の頃のわたしはきっとすごいいいやつに見えていたみたいで

あまり人には言わないような

〇〇大学合格した!みたいな、もちろん本命の大学だったり、本命国公立大学の前に決まった有名私立大学の合格だったり、それらを何個も受かったような報告だったり、どこに行ったらいいかな〜なんていう素敵な悩みだったり…

 

そのときは素直に「みんなすごいな!」って思って聞いていたけど、のしかかるプレッシャーに後ほどくずれるんだよな、わたし。

 

そうはならなさそうに思われていたことがありがたいし

嫉妬や何かしらのマイナスな感情も抱かないように思われていたことも嬉しいし

そんな報告をしてくれる友達がいたことが幸せだったんだけども

自分は誰にも喜びの報告をしないまま高校を卒業したことだけが

ものすごく辛かった。

 

いいやつでいるなよ、わたし。

過去のわたしに言ってやりたい。

 

 

 

大切な生徒が第一志望の高校に受からなかったことを、合宿っていう制度があって違う教室だったけどお世話になったS先生に伝えたら

 

「あの子はいい子だったからね」と。

 

あぁ、なんだかすごくわかる。

いいやつだったわたしが育ててしまったいい子。

すこし損をするいいやつ。だめじゃないか、それじゃ。

 

 

そこから自分が関わる子たちが「いい子」にならないように注意しながら先生をやってきたけど、やっぱり根っからいいやつってのもいて、塾の先生という立場じゃなければ

もう一度言おう、

塾の先生という立場じゃなければ!

それはだめだとは思わない。

 

あの子は今も沢山の笑顔に囲まれて

幸せに暮らしているんだと思う。

ちょっぴり損をしながらでも。

 

いいやつってのも悪くない、とも思う。

 

 

 

だけど、夢を応援する立場の大人として

やっぱりいいやつからは卒業しなければいけないときもあるって伝えたいし

わたしが子どもの頃に

そう言ってくれる大人に出会いたかった。

 

 

最高なのは

勉強ができる、いいやつ。笑

 

 

誰も傷つけない、むしろ暖かい、だけど刺さる言葉ナンバーワン賞をS先生に贈りたいです。